2013年12月28日土曜日

活字中毒の垂れ流し その2

アツゴン(@atugon27)の
BOOKレビュー!

どーも、こんにちは!アツゴンです。
最近このブログのIT化が進み過ぎているとのことで、久しぶりに一言(?)レビューを書けとお達しが……。
まあ、全然書いてない自分が悪いんですけども(;´・ω・)
そんな訳で、さくっと紹介していきたいと思います。



今回紹介する本はこの作品!
吐息雪色』です!!
吐息雪色 (メディアワークス文庫)
綾崎 隼
アスキーメディアワークス (2010-11-25)
売り上げランキング: 83,957


あらすじ
幼い頃に両親を亡くした佳帆は、ずっと妹と二人で生きてきた。ある日、私立図書館の司書、舞原葵依に恋をした佳帆は、真っ直ぐな心で、彼への想いを育んでいく。 しかし、葵依には四年前に失踪した最愛の妻がいた。

葵依の痛みを知った佳帆は、自らの想いを噛み殺し、彼の幸せだけを願う。届かなくても、叶わなくても、想うことは出来る。 穏やかな日々の中で、葵依の再生を願う佳帆だったが、彼女自身にも抱えきれない哀しい秘密があって……。
(公式サイト より)

という訳で、綾崎隼さんの作品で、吐息雪色です。
(ネタバレの部分があるので、色を白に変えている所があります。)



この作品は花鳥風月シリーズと言われるシリーズの一作で、この作品以前に蒼色時雨、初恋彗星、永遠虹路の三作があります。そして今年五月、五作目となる陽炎太陽が発売されました。この作者は他にもノーブルチルドレンシリーズなどを書いていて、作風としてはミステリアスなラヴストーリーが多いです。そこに惹かれる人が多いのか、うちの学部で、好きな作家は?と聞くと必ず一人二人は綾崎隼さんの名前が挙がります。

かくいう自分もそんな作品に惚れ込み、思わずノーブルチルドレンシリーズと花鳥風月シリーズをフルコンプしてしまいました(笑)

丁寧な心理描写と読者を飽きさせないミステリー成分。また、完全なハッピーエンドにはならない所が癖になる作風だと思います。今回の作品に関して言うと、佳帆の妹である真奈について。実際には物語の始まりの時にはもう亡くなっているのですが、そこに気づかせない叙述トリックが、この作品の最大の特徴だと思います。

自分も最後まで気づかなくて、読み終わったあとで、その部分を意識しながらすぐに読み返しを始めていました(笑)

所々ツッコミどころがあるものの、全体的に凄く纏まっていて、ワカマツさんの表紙も相まって、とても綺麗な作品に仕上がってると思います。
興味があったら是非、読んでみてください!

(文:アツゴン)

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